ミヨシの製作
ミヨシを作ります。
ミヨシ(水押)は海船の舳先についている材です。
材料は曲がったカナアテを使用します。
カナアテはヒバ(アスナロ)の一種で、非常に堅く耐久性に優れるため、氷見の木造船では要所要所で使用します。
いろいろな行程を経てこのような状態。
ある程度加工したところで、チョウ(船底板)に合わせてミヨシの反りや取付角度を決めます。
決まったらミヨシを入念に仕上げます。
仕上がった状態
根元から見た状態
仕上がったらチョウにホゾ穴をあけ、接着剤を塗布し、ボルトで固定します。
ちなみにボルトにはアカ止め(船に入ってくる水のことをアカという)として、ヒワダ(檜皮)に接着剤を塗って巻き付けたうえで締め付けます。
尚、昔は接着剤には漆などを使用していましたが、現在は木造船用の接着剤を使用しています。
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