大工道具-カンナ
船大工が使用しているカンナです。
建築でも使用される道具ですが、特に木造船工事でよく使用されるものを紹介します。
左からヒラガンナ、キワガンナ、ソリダイ(大)、ソリダイ(小)
ヒラガンナは比較用に置いたものですが、そのヒラガンナも木造船では幅の狭いものを好んで使用します。
キワガンナは際を仕上げるための鉋で、刃が台の端寄りに付いています。(写真右)
ソリダイは台が反っている鉋で、曲げ部分の入り隅(内側)を仕上げる際に使用します。(写真中と右)
大きい曲げは大きいソリダイで、小さい曲げは大きいソリダイをかけたあと小さいソリダイで仕上げます。
このような場所に使用します。
その他にも丸い穴を仕上げるためのマルガンナ(写真左)や、溝を仕上げるためのミゾガンナ(写真右)なども使用します。
特殊な道具が手に入りにくくなったことや、市販のものを使いやすく調整するのに手間が掛かることなどから、古い道具も手入れや手直しを重ね使い続けており、道具のうちのいくつかは先代から、なかには先々代から受け継がれたものもあります。
| 固定リンク
「木造船」カテゴリの記事
- 伏木港まつりシンボル船(2013.06.17)
- 伝馬船製作過程模型(2012.05.12)
- 観音丸(2012.05.05)
- ナリウテンマ(2012.04.28)
- 3艘目に突入(2009.02.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント